恋路海岸白米千枚田
            ヤセの断崖機具岩なぎさドライブウエー兼六園東茶屋夜の瀬戸大橋
          讃岐うどん三昧丸亀城乃木将軍鳴門大橋姫路城(白鷺城)   


5月3日(月)晴れ


      

姫路ナンバーのZRXさんや他のライダーに別れを告げ、能登半島をぐるりと一周するため先ずは
美しい海岸線が続くR249号線を珠洲へ向かう。

 
       恋路海岸  恋路海岸、遠くに見える軍艦島

 途中、悲しい恋物語で有名な「恋路海岸」に出る。白い砂浜に奇岩の連なる景色が広がる恋路海岸。ロマンチックな名前の海岸線だが、ここはかつて愛し合う2人が嫉妬に狂った男のために、この世で結ばれなかったという悲恋伝説が残る地。今は2人を偲んで仲良く座る像が建つほか、ハート型の幸せの鐘が設置され恋人たちの散歩道になっている。

岩礁に砕ける荒波を眺めながらR249を進むと、やがて沿道に塩を売る店が・・・この辺は昔ながらの製塩法で塩を作っている。やがて集団でバイクが休憩している所に出会った。

     

       能登の海岸は何処でもこのような美しい海岸が続く  本当に綺麗な田んぼでした。
     
綺麗な海岸線                              白米千枚田

     

何ともいえない光景でした。生まれてはじめて こんな綺麗な田んぼを見ました。驚きで
しばらくこの場を離れることが出来ませんでした。
千枚田は国道249号線沿い、輪島と曽々木の中間辺りに位置し、小さな田が幾何学模様を
描いて海岸まで続いています。田の枚数は1,004枚もあります。春から夏
には海に沈む夕日が田に映えて美しく絶好の撮影ポイントとなるそうです。この千枚田を見下ろす
所に「道の駅・千枚田ポケットパーク」があり、レストハウスには特産品や民芸品の販売や
トイレもありました。

       松本清張「ゼロの焦点」舞台隊となったヤセの断崖  はたごいわと言われ道路のすそばにありました。
  
 ヤセの断崖                              機具岩
     

義経の船隠しから遊歩道を徒歩で5分ほど行くと、松本清張の推理小説「ゼロの焦点」の舞台となった断崖絶壁「ヤセの断崖」が有ります。その名の由来には諸説がありますが、「その昔、この付近の土地がやせていたためである」とする説と、「その先端に立って海面を見下ろすと身もやせる思いがする」とする説が主なものです。海に突き出た岩場は、海面までの高さが35mもあり、岩の上に立って見下ろすと、思わず足がすくむほど。
能登に織り物の技術を広めた神様、渟名木入比 命(ぬなきいりひめのみこと)が、突如山賊に会い、とっさに背負っていた織り機を海へ投げ込んだところ、忽然と岩に変化したという伝説から、機具岩(はたごいわ)と呼ばれるようになったと言われています。

       引っ込み思案の私は遠くから眺めるだけでした  兼六園のシンボル「二本足の灯籠」
     
なぎさドライブウエー                      兼六園の二つ足の灯籠
      

能登金剛の美しい海岸線をとおり、いよいよ北陸最大の城下町、加賀百万石「金沢」に入りました。海岸線を進むと右手に千里浜(なぎさドライブウエー)が見え、一度見てみたいと立ち寄りましたが、観光客が結構多いようでした。砂浜を疾走するライダーや4輪がうなりを上げながら楽しんでいましたが、どうしてもCBを乗り入れる勇気がありませんでした。

       東茶屋  兼六園

     

金沢市内をくるりと回り、松井YHに到着。ここで、以前からメールでお世話になっているY氏の案内で、武家屋敷、東茶屋街、金沢城などを散策し、夜は二人で金沢の「じぶ煮」や銘酒等を堪能しました。 Y氏には、この場をお借りし感謝申し上げます。
明日は、今回で最大の難所、金沢から倉敷までの長い道のりを走らねばならず、早めに切り上げ、YHに戻ったところ、昨日「能登漁り火YH」で一緒だった、姫路ナンバーのZRXさんとバッタリ。談話室で暫しバイク談議で盛り上がり、明日は姫路まで一緒に走ってくれることになり、この日は早めの就寝となった。

      この日の走行キロ 約 189 km



5月4日(火)雨      

朝起きると、しとしと雨の音が・・・窓に目をやると空は暗く、やみそうにない。ZRXさんとカッパを着込んで金沢を離脱。雨はやむことなく降り続き、この日一日カッパを脱ぐことはありませんでした。小浜、舞鶴と過ぎ、遅い朝食を取って、再び雨の中へ・・・・ライダーが一番嫌な瞬間です。まもなく舞鶴若狭道に入り春日からR175号線にのり三木を経由し姫路へ到着。ZRXさんとはここで別れ、姫路東から山陽道に入り倉敷鷲羽山YHに向かう。倉敷JCTを過ぎ水島で降りたが、これが大きな間違いを起こし迷ってしまった。北海道と勝手が違い、道路の幅で判断できない。国道とおぼしき道路が見つからない。何度か地図をもってコンビニで聞きながら、何とか宿に到着。蒸れたカッパをようやく脱ぎ、風呂に飛び込んだ。この日、雨のため写した写真は1枚もありません。

       夜の瀬戸大橋   夜の瀬戸大橋

YHにライダーは一人もいなく、部屋もひとりぼっちで、何とも寂しい思いをしましたが、雨が上がったテラスから瀬戸大橋が綺麗に見えたのが救いでした。夜空に松の灯りが夕焼けのように映っていました。明日は晴れの予報。一挙に瀬戸大橋を渡り四国に入ろうかと・・・・ 

                   


      今日の走行キロ 約 513 km


5月5日(水)晴れ

昨日の雨が嘘のように晴れ上がり、天気は上々。朝食をゆっくりと済ませ。テラスから朝の瀬戸大橋を眺める。

 

       朝、出発前の瀬戸大橋  丸亀駅そばのうどん屋さん

さあ〜、いよいよ四国入り、瀬戸大橋をあっという間に渡りきり、とりあえず今夜の宿に荷物を預け、これから讃岐うどん三昧 食べまくりツアーの始まりです。最初に行ったのが、善通寺駅前にあった「将八」というお店でした。

      

       珍しい紅白のウドン  シンプルな釜揚げが美味しかった
    

5月5日「こどもの日」にちなんで一年に一度しか打たない 「将八」の珍しい紅白のうどんでした。次に行ったのが、今夜宿泊するホテルのすぐとなりの手打ちの「さぬきや」

       シンプルな釜揚げ  至る所にウドンの看板が・・・
   

「さぬきや」のポピュラーな釜揚げうどん。なんとも言えない歯ごたえと つるーっと入るのどごしが たまりませんでした。

   

           暑いときは「ひやひや」
 
         行列の出来る製麺所、今日はラッキー誰もいませんでした。   

     

いや〜〜食べました。讃岐うどんのはしご。ラーメンでは絶対に出来ない。ウドンなら大丈夫一番旨かったのは「釜玉」かな。熱いうどんに生卵の黄身を入れ、ぐちゃぐちゃにかき混ぜ酢と醤油を少しタラす。これ最高!! この夜、滝川で勤務が一緒だったKご夫妻と同期のT氏と夜の更けるまで飲み明かしました。

     
      この日の走行キロ 約 95 km


5月6日(木)晴れ

かろうじて午前様にはならなかたが、それに近い時間まで、善通寺の繁華街をウロつき四国の夜を楽しみました。

       こじんまりとたっていた丸亀城  乃木大将の執務机

      

丸亀城、乃木希典が生前使用した執務机(第2混成団善通寺駐屯地資料館にて)K氏の案内で乃木資料館を見学させてもらった、(1849〜1912年)乃木希典(まれすけ)。嘉永2年生まれ。ドイツに留学して軍制・戦術の研究をする。日露戦争では第三軍司令官。明治天皇崩御の日には夫婦で殉死した。

この後、善通寺を後にし、ソバ街道なるR193号線を大阪に向かう。


       四国を去る直前ドライブインで最後のウドンを かすんで見える鳴門大橋

 

途中、鳴門海峡を渡る前に、四国最後の記念にドライブインに立ち寄る。最後に本場の讃岐うどんを頂き、鳴門の景色を目に焼き付けた。結局四国入りして四国を去るまで毎食ウドンでした。本当に讃岐ウドンは旨かった。鳴門大橋を一気に渡り神戸を経由し、姉の待つ大阪へ。姉の家でツーリング最後の夜を過ごし、翌日は北海道に帰ります。

     

      今日の走行キロ 約 230 km


5月7日(金)晴れ
    

久しぶりにのんびりし、朝食を姉の家で済ませ8時過ぎに大阪空港前から高速に乗り、最後の訪問地「姫路」に向かう。

  

       日本一のお城「姫路城」本当に綺麗だった    
優雅な「姫路城(白鷺城)

      午前中に目指す最後の地、姫路に到着。最初正面の駐車場に行くと、警備員からここは有料
      だから、郵便局側の無料駐車場の方に・・・と 親切に教えてくれたが、さて、方向も場所も
      分からない。迷いながらも、なんとか旨く駐車し、早速天守閣へ。本当に綺麗なお城でした。

       姫路城天守閣から見た姫路市内  天守閣でお参り?
           
天守閣から姫路市内を望む                      天守閣に神社?

    

丁度、天守閣に登っているとき、好意にして頂いている姫路のH氏ご夫妻からメールが入り近くまで来ているのであれば是非・・・・とのお誘いに、つい甘えてお邪魔しました。昼食をH氏の所で済ませたのち、舞鶴港へと向かいました。こうして、最後に姫路を訪れ、美しいお城と美しいお城を守る姫路市の皆さんの心に触れた 最後の訪問地にふさわしい所でした。
旅の思い出をかみしめながら、再び訪れることを願いつつ舞鶴を出港、小樽へ
     

      今日の走行キロ 約 255 km

5月8日(土)晴れ
    

2030分小樽港に到着。進路を北に向け家路に急ぐ22時40分、無事自宅到着荷物をほどくことなく、眠りについた。      


      本日の走行キロ 約 114 km

      全走行キロ  約 2369 km


追     記

今回の旅は、体力にものをいわせ、行けるところまで、行こうという欲張りな計画でした。新潟から四国までのほぼ2400kmを、走り主体の強硬な旅でしたが、北海道ではまだ肌寒く、とても長距離のツーリングは無理。

この時期に、暖かい地で旅が出来た幸せは、職場の上司・同僚の配慮・協力がなければ・・・就中、女房殿の理解なくしては、とうていかなわぬ夢でしかなかったかと・・・快く送り出してくれた、女房にこの場を借りて感謝!