滝川支部

基本構想


 本支部は、昭和36年6月18日、初代支部長を本間博光とし33名で発足した。爾来、滝川駐屯地において退職した会員を主体に、その親睦と相互扶助を図りつつ、地域住民と自衛隊との架け橋として地域の特性に応じた活動を続けてきた。

 この間、隊員の忍耐強い献身的な任務の遂行は、広く国民の理解を得て、今日の自衛隊に対する信頼感の高まりと、平成19年1月の防衛省昇格を例として、健全な防衛意識の醸成に大きく貢献している。滝川支部は、自衛隊創成期の厳しい時代に隊員として寡黙に勤めてこられた会員から国際平和協力業務に参加した経験のある新会員に至るまで、時間の長短はあれども、地域住民と駐屯地に関わる地道な活動に誠を尽くし、社団法人隊友会の活動を通じて現職隊員と共にその一翼を担うことができたことと信ずる。

 元号が平成に入るや、我が国を取り巻く防衛環境の変化に伴い、数度に及ぶ防衛大綱の見直しを経て自衛隊の任務も国際化されるなど新たな挑戦が続いている。社団法人隊友会も、平成23年「地域社会の健全な発展への寄与」という新たな目標を加え公益社団法人として一歩を踏み出している。他方、自衛隊の憲法上のあり様は未だ国民的合意を得られてはおらず「自らを守り。国を守る。」という能動的な意識の醸成は遙かに遠く、また、支部を取り巻く環境について将来を展望すれば、人口減少、過疎化、少子高齢化の流れは留まることを知らず。近年の異常気象などを含めて、寄与すべき地域社会は、より厳しい時代の対応に迫られている。

 ここに、これまでの支部の活動を総括し、隊友会の公益社団法人への移行を機会に、支部及び会員の将来を見据えて規則を見直すこととし、支部としての目的を達成するため新たな時代の活動目標と基本的精神を次のように定める。 
 活動目標は「会員相互の共助の促進、そして地域社会への拡大」とする。