この記事は、佐藤正人参議院議員、自衛隊OBと記者との
会談でのひとコマです。


記者: すべての訓練が応用として現場で生かされているんですね。
しかし、そんな自衛隊員でも、精神的にまいってしまうこともあるともあ
るんじゃないですか? 先日、仙台に行ったときに、自衛隊員の人が
「もうつらい」と漏らしていたという話を聞いたんですが。

佐藤: 今までにないような経験をしていますからね。たとえば、ご遺
体にまつわる話ですが、ご遺族の方から探してほしいと頼まれて沼地
などにボートや、あるいは胸まで沼に浸かりながら自衛隊員が捜索し
ます。ご遺族はその様子を周りで見ているわけです。

ようやく見つかったときに、ご遺体が想像していない状態であっても、
自衛隊員はご遺族との対面に立ち会うわけですよね。あるところでは、
行方不明だった3歳の男の子のご遺体が自衛隊の捜索で見つかったん
ですが、ご遺体の状態は直視できるものではなかった。

そのご遺体を遺体袋に入れて引き渡すときに、お母さんが『よかったね、
自衛隊の人たちが助けてくれたよ。今度生まれ変わって大きくなったら
自衛隊に入れてもらおうね』と泣きながら語りかけたそうです。

自衛隊員たちはみんなで線香をあげて合掌し、見送ったりするわけです
が、そういう場面に何度も立ち会わなければならない。自衛隊員たちに
も家族がいるわけですから、やはりつらいものがあります。

読んでいて涙が出てきます。

今日、93歳の被災者のおばあさんが「お墓に避難します。ごめんなさい」
といって自殺したそうです。

こんな記事がある中で、国会でのドタバタ騒ぎがよその国の出来事のよう
に見えますが、れっきとした我が国の今の政治・・・首相の座に何が何でも
しがみつく管さんに、現実を見極める目があるのでしょうか?
せめて、被害者、被災地の復興に水を差すことだけは、避けてほしいと・・・・


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